2010-01-01から1年間の記事一覧

2010年を振り返る

なんだかんだあった2010年ももうおしまい。 少し今年を振り返ってみようと思うの巻。 1月→院試に合格。研究室に通いつつ研究の第一歩を踏み出す。 2月→いきなり学会で発表させられる。でもそれが契機で、救急分析の面白さに魅かれる。 3月→住み慣れた地元を…

読売の「子宮頸がんワクチン失神多発」の記事で不安を覚えた人へ

まずはこの記事。子宮頸がんワクチンで副作用、失神多発 - 2010年12月28日03時02分 読売新聞 子宮頸(けい)がんワクチンの副作用として、気を失う例の多いことが、厚生労働省の調査でわかった。 接種者の大半が思春期の女子で、このワクチン特有の強い痛みに…

救急車有料化の議論に思う

静岡県で検討されていた「救急車の有料化」を見送る決定がなされた。>>県市長会は20日、12月定例会議を開き、救急車の有料化を見送ることを決めた。「時期尚早」との慎重論が大勢を占めた。軽度のけがや病気でも救急車を呼ぶケースが後を絶たないとして…

27歳、岐路に立つ。

2008年春。私は某大学医学部を卒業、国家試験をパスし、晴れて医師となった。 2年間の臨床研修。前途洋々たるドクター生活が始まったように思われた。私もそう信じていた。しかし、1年後、最初の一歩は「研修中断」という結果に終わった。過酷な労働環境、い…

医療統計学からの視点で、高齢者の相次ぐ所在不明の件に思う。

twitter(同アカウント)の内容に加筆。百歳以上、新たに所在不明14人 11都道県で計26人 http://www.excite.co.jp/News/society_g/20100804/Kyodo_OT_CO2010080401000336.html 年金や手当の不正受給云々も問題だけど、 人口動態統計という、重要な政府…

なぜ医学生はGISの世界に飛び込んだ?

私が医学部4年のときの公衆衛生学の講義にて。 もともと私は、病気を相手にする臨床医学というよりも、 一般住民や環境の中で動くという社会医学に興味を持っていたのですが、そこで現れたのが、GISのお話。 当時の教授が、地図上にインフルエンザの患者数…

アメリカの大学の講義スタイルから、日本のそれを顧みる。

最近のエントリから。『ハーバード白熱教室』の裏側:ハーバードの一般教養の授業をサンデルの講義を例にして説明してみるちょうどその関連の本を読んでいたのと、MPHの学位取得のための留学についていろいろ探していたので、 なかなかタイムリーな話題でし…

出力強化、はじめました。

出力強化、はじめました。とりあえず自分とこのブログの紹介をば。日本の裏側あたりで公衆衛生と国際保健を学んでいる大学院生です。 学部時代にGISなるものに惹かれ、まだ日本ではなじみのない保健医療GISの世界に飛び込み、 医学とGISの未知のつながりを求…